こちらを読むと
- SIerで楽しく働くコツを知ることができます 。
結論:新しい技術を使って楽しく業務改善をしましょう
先に結論ですが、SIerで楽しく働くには、新しい技術を使って楽しく業務改善をするのが良いと思います。
ただし前提があって、マネジメント志向ではなく、エンジニア志向の方を対象としています。
著者について
私は現役の某SIer社員で、新入社員として入社し、10年以上Javaのシステム開発を担当しています。
最初は安定志向で今の会社に入ったのですが、数年前からやりたいこととのミスマッチを考え、今は独学で機械学習を学んだり、ブログを書いたり、いろいろ活動している最中です。
最近、同じ業務の繰り返しであまりにも辛くなってきたため、どうすれば業務が楽しくなるだろう?と自問し、今回の記事を執筆することにしました。
SIer業務がつまらない理由
SIer業務がつまらない理由は、なんといっても「新しい技術を学べないこと」ではないでしょうか。
SIerでは、古い技術を使い続けていることが多いです。私の業務では、Java7がいまだに現役です。
そのため、新しい技術を使うことができず、枯れきった技術で既存システムの改修ばかりやるため、モチベーションも上がらずつまらなくなってしまうと思います。
なぜ新しい技術が使えないか
なぜ新しい技術を使うことができないのか、いろいろ理由はありますが、私が一番大きいと思うのは、「大規模システムの案件が多く、とにかく品質が優先される」ことです。
SIerでは大規模システムを継続改修する案件が多いです。よって上層部は、基本的に実績のある技術を使いたがります。
もし新しい技術を導入した場合、その変更による影響範囲が非常に大きくなります。よって品質を担保するための検証コストがめちゃくちゃかかってしまいます。
そのため、新しい技術が使えない→枯れた技術を使い続ける→モチベーションがあがらない→つまらない、となってしまうわけです。
自分が提案すればよいのでは?
こんな話をしていると、「そうは言っても、自分が提案して新しい技術を使わせてもらえばいいんじゃないの?」という意見があるかもしれません。
それは確かにその通りなのですが、実際に新しい技術を提案して採用してもらうことは、経験上、非常に難しいと思います。
前述しましたが、SIerではとにかく品質重視なので、新しい技術を使うならば、例えば以下のような項目を徹底的に調べる必要があります。
- 導入して何が嬉しいか?(導入目的は何か)
- 導入後の影響範囲はどれくらいあるか?
- 導入後、開発工数はどうなるか?(最初は慣れないので工数が増えるはず)
- 導入後、 品質は上がるのか?
- 新技術の教育はどうするのか?
そのうえで、導入計画を立てて上層部にプレゼンしなければなりません。
「とりあえずやってみよう!」ができないのです。
そうこうしているうちに、提案者のモチベーションが下がってきて、結局やらなくなってしまいます。
提案:新しい技術を使って楽しく業務改善をしましょう
そこで提案です。
本職のシステム開発ではなく、業務改善ツールを新しい技術で作りましょう。
これは、以下の点で楽しく、気軽に導入できると思います。
- 新しい技術が使えるので楽しい
- 納品するシステムではないので、品質にそこまで気を遣う必要がない
- 社内向けのツールなので、アジャイル的に開発可能
1点目は言うまでもないですよね。枯れた技術を使っているエンジニアにとっては、一番モチベーションが上がることだと思います。
2点目は、気軽に導入できるモチベーションになると思います。上層部のお伺いを立てる必要も(ほぼ)ないでしょう。
3点目は、最近主流のアジャイル開発を導入しやすい点で魅力です。SIerの業務はどうしてもウォーターフォール型が採用されがちなので、新しい開発プロセスにチャレンジできることも楽しいでしょう。
新しい技術を使うためのコツ
よく、業務改善ツールをつくるときに、本職のシステムと同じ技術を使って作ってしまうことがあると思いますが、これは非常にもったいないです。
せっかく本職と違い、自由度の高い業務なのですから、ぜひ新しい技術を使うべきです。
そのために、普段から使いたい技術を考えておいて、チャンスがあれば使えるよう準備しておきましょう。
準備とは、以下のようなものがあると思います。
- 日ごろの新技術の情報収集
- 新技術の勉強(手を動かして)
- 可能なら、簡単なアプリを作ってみる
ぜひ自分が楽しく仕事をするために、これらをやっていきましょう!
まとめ
新しい技術を使って楽しく業務改善をしましょう。
そうすれば、つまらない業務だけでモチベーションが下がっていくこともないはずです。
私はSIerで働いていますが、技術やプログラミングをやりたいので、つまらない状況を変えるべく日々奮闘しています。プログラミングに関することなどをTwitterでツイートしていますので、よかったらフォローしてみてください。